迷わない歯医者選び

訪問歯科は高齢者を中心に需要が拡大

歯について悩んでいることがあるのに、足が悪い等の理由で歯科医院へ来院することができない患者さんがいます。
そのような患者さんのために訪問歯科があります。
訪問歯科を受けるためにはいくつかの条件があります。
条件に当てはまるのは、高齢者で介護を受けていて外出が難しい患者さんや、身体が不自由で通院が困難という患者さんです。
身体は元気だけれども、面倒で通う時間がないという人は対象外になります。

また、訪問歯科はどこの歯科医院でも対応してくれるわけではありません。
訪問歯科を行う歯科医院から半径16キロ以内に施設や自宅がある必要があります。
いくら以前通っていたかかりつけの歯科医院でも、16キロを超えてしまうと訪問歯科は受けられなくなってしまうので、事前に範囲内にあるかどうかを確認しておきましょう。

訪問歯科では、歯科医院とほとんど同じ治療を受けることができます。
高齢者になると、虫歯に加えて入れ歯が合わなくて痛むという悩みを持つ患者さんが増えます。
通院が困難になることで、お口の清掃状態が悪化してしまうことも珍しくありません。
そのため、訪問歯科の需要は高齢者を中心に拡大しています。
歯科業界は開業医が増えることで患者さんの取り合いになってしまっています。
自宅や施設に行って治療をするというのは、歯科医院が収益を上げるという意味でも重要な診療です。

訪問歯科のメリットとして、来院が難しい患者さんもお口のトラブルを解消することができます。
新しく入れ歯を作ったり、歯を磨いてきれいなお口の状態を維持するケアも歯科医院と同じように行われます。
歯がしっかりすることで、自分の歯で食べられるようになったという患者さんも増えています。
寝たきりの高齢者の口の中というのは、意外とケアが行き届かずにカビが発生することもあります。
プロの手でしっかりとしたケアをすることで、きれいな環境を維持できます。

反対にデメリットもあります。
訪問歯科は需要のわりに認知度が低く、全体の30%ほどの人しか受診していないのが現状です。
訪問歯科に対応している歯科医院も少なく10%ほどしか行っていません。
いつも行っていた歯科医院が対応していないことも多いです。
どこに訪問歯科を頼めばいいか分からないときは、ケアマネージャーなどに相談してみましょう。
お口の環境が悪化してしまうと、栄養状態が悪くなるだけでなく肺炎などの他の病気につながってしまうためです。